Genkai (Kyushu Univ. HPC) with docker
Genkai(九州大学スパコン)で Docker ベースの開発環境を使うためのテンプレートを公開しました
九州大学情報基盤研究開発センターが提供するスーパーコンピュータ Genkai は、研究用途では非常に強力な計算資源ですが, 一方で「普段ローカルやクラウドで使っている Docker ベースの開発環境を、そのまま持ち込んで使う」ことには少し工夫が必要です.
今回,そのギャップ解消のため Docker で作った開発環境を Genkai 上で使うための最小構成テンプレートを GitHub で公開しました .
モチベーション
近年における機械学習分野の研究・開発の初期段階では
- Dockerfile で環境を固定
- ローカル or CI でビルド
- 同じ環境をそのまま本番(HPC やクラスタ)に持っていく
という流れが当たり前になりつつあります.
しかし Genkai では 計算ノード上で Docker を直接動かす操作は期待されておらず, 代わりに Singularity / Apptainer を使う必要があります. これは,Genkaiに限らず,産総研スパコンABCIも同様で Sigularity 環境が整備されています. Docker環境をSigularityで利用する方法については公式のガイダンスはこちらに記されています.
リポジトリでは, ローカルで使用しているDocker環境をHPCで利用するまでの流れを行間を埋める形で整理しています.
このテンプレートでできること
公開したリポジトリでは,次のような流れを想定しています.
- 手元のDokcerfileをDocker Hub に push
- Genkai のログインノードで Singularity により SIF を生成
- インタラクティブジョブやバッチジョブで実行
jobenv=singularity-
singularity exec --nvによる GPU 利用
README には, Docker 側のコマンド,Genkai 側の pjsub、module load、nvidia-smi の確認まで
最低限必要な操作をまとめています.
対象
このリポジトリは,特に次のような人を想定しています.
- Genkai の利用を検討していて,Docker ベースの開発に慣れている人
- Python / CUDA / ML 系の実験環境を再現性高く回したい人
逆に,Singularity や HPC の詳細な仕組みを解説するものではありません.